マイクロ法人運営に役立つ低コストな会計ソフト 「税理士いらず」 について解説します。税理士に頼らず、法人の確定申告や会計業務を完結したい方には気になるソフトではないでしょうか?
この記事では、 「税理士いらず」の概要、対象法人、他の会計ソフトとの違い を解説します。ぜひ最後までご覧いただき、自分に合った会計ソフト選びの参考にしてくださいね!
「税理士いらず」とは?概要と特徴

「税理士いらず」は、小規模法人向けに開発された低コストの会計ソフトです。法人の決算処理や税務申告を 税理士に頼らず完結できる のが最大の特徴。以下が主な機能です:
- 決算書や法人税申告書の自動作成
- 複式簿記対応のシンプルな操作性
会計初心者でも扱いやすい設計になっているため、複雑な業務が少ない小規模法人やマイクロ法人に向いています。一方で、高度な税務処理には不向きなため、利用には注意が必要です。
おすすめポイント
- 料金がリーズナブル(他のソフトに比べて圧倒的に安い)
- 自力で会計業務を行う方向け
- 必要最低限の機能に特化しているため操作が簡単
「税理士いらず」ができること
「税理士いらず」は、会計ソフトと税務申告ソフトの機能を1つにまとめたオールインワン型のツールです。
主な機能:
- 日々の取引を仕訳入力するだけでOK!
→ 減価償却や未払い法人税など、複雑な決算仕訳を自動で計算・登録してくれます。 - 法人決算書・法人税申告書を作成
→ 税務署にそのまま提出できる形式で書類が作成されます。
税理士に依頼すると15万~25万円かかる決算業務を、低コストで完結できるのは大きな魅力です。
「税理士いらず」の対象法人(利用条件)
「税理士いらず」は、以下の条件を満たす法人を対象に作られています。
利用条件:
- 資本金1億円以下の法人
→ 事業所が1つだけで、分割法人(支店などを持つ法人)でないこと。 - 複雑な申告調整が不要
→ 通常の申告調整は対応していますが、高度な税務調整が必要な場合は別途対応が求められます。 - 消費税を税込経理で処理していること
→ 税抜経理ではなく、税込経理方式で仕訳を行う必要があります。 - その他の留意事項
- 1日あたりの仕訳数が500件以下
- 減価償却資産は50件以下
- 利益の配当が発生しない法人
以上の条件を満たしている法人であれば、「税理士いらず」を利用して効率的に会計業務を進めることが可能です。
「税理士いらず」と他の会計ソフトとの違い
では、よく使われる他の会計ソフト、例えば 「マネーフォワード」「弥生会計」「Freee」 との違いを見てみましょう。
1. 他の会計ソフトの特徴
一般的な会計ソフト(マネーフォワード、弥生会計、Freee)は、以下をサポートします:
- 日常取引の記帳
- 決算書の作成
ただし、これらのソフトでは 法人税申告書や地方税申告書の作成はできない ため、税務申告の段階で税理士に依頼する必要があります。
2. 税理士いらずの特徴
「税理士いらず」は、以下の工程も自動化しています:
- 決算確定処理
→ 減価償却費や消費税を自動計算 - 法人税・地方税・消費税申告書の作成
これにより、税務申告に必要な書類がすべて揃います。他社ソフトと異なり、税理士を頼らずにすべての業務を完結できる点が強みです。
「税理士いらず」の注意点
「税理士いらず」は便利なソフトですが、すべての法人に向いているわけではありません。以下の点に注意してください。
- 複雑な税務処理が必要な場合は不向き
→ 仕訳の特殊調整や高度な税務処理が必要な場合は、別途手作業や専門家のサポートが必要になります。 - 利用条件を確認する必要がある
→ 資本金や事業規模、消費税の処理方法など、利用可能な条件が限定的です。 - 会計初心者には操作が難しい場合も
→ 決算の流れや税務知識が全くない場合、最初は戸惑うこともあるかもしれません。
まとめ:こんな人に「税理士いらず」はおすすめ!
以下のような条件に当てはまる方には、「税理士いらず」がピッタリです:
- 小規模法人やマイクロ法人の運営者
- 税務コストを極力抑えたい方
- 複雑な取引がなく、会計処理が比較的シンプルな法人
一方で、複雑な税務処理が必要な場合や、会計の知識に不安がある方は、税理士への相談や他の会計ソフトの利用も検討するのが良いでしょう。
「税理士いらず」は、コストを抑えながら効率的に法人運営を進めたい方にとって、非常に強力な選択肢となるソフトです。ただし、まだ実績や対応範囲に制約があるため、自社の状況をよく確認して導入を検討してくださいね!
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